断捨離、ミニマリストなどのライフスタイルをよく耳にするようになってどれくらいだろう。
それでも「やっぱり捨てられないモノ」は誰しもがあったりすると思うのだが、その辺の線引きというか、もうちょっと残しておこうと思ってしまう判断に“思い出”とか感情的な要素を持ってしまう僕はやはり本当のミニマリストにはなれないのだろうと思っている。
捨てられないモノの代表によく服があげられるが、その分野では、どうやら僕はTシャツが多いらしい。
そんな、「着れるけど着る機会がない」という、ミニマリスト思考からすれば一番に不要扱いを受けるであろう服の一枚にFAB FOURの創業13周年を記念して作られたTシャツがある。
ブラジル・パラナのバージン・コットンが使われ、旧式な吊り織機で度づめ編みをしているため、一日に10m程度しか編むことが出来ない生地なのだそうだ。
直接染料で染められた生地は、経年とともに雰囲気のあるアタリやフェード感が出てくるので、何年着込んでも耐えられるような屈強なステッチワークで仕上げられている。
他にも同じ作りのTシャツを持っているのだが、なるほど、確かに、手に入れてからかれこれ10年程経つが、年数が経つにつれ擦れや色の落ち方が絶妙に味わい深く、未だに現役で着続けている。
なぜ上の一枚だけ着れるけど着る機会がないのかと言えば、Tシャツにプリントされたメッセージが、場合によってはちょっとややこしい事になるからである。。。
以前、このTシャツを着て電車に乗っていると、向かい側に座った中国の方と思しき2人組が明らかに僕を見ながらひそひそごにょごにょ何やら耳打ちしているのだった。
そりゃそうだろうと。。
でも、このTシャツの作りは大好きだし、この世界の出来事もきっと知っておかなければいけないんだろうなと思いながら、やっぱり手放す事はできないのである。
2019年で、ダライ・ラマ14世がインドへ亡命してから60年経つのだそうだ。
ONE WORLD
ONE DREAM
FREE TIBET
一部叩かれまくったムック本とともに。