我が家の家の周り、基礎に沿って正面を除く三方向には砂利が敷いてある。
ここが土だと雨が降った時に基礎立ち上がりに泥が跳ねて汚れてしまうので、それを防ぐ役割も兼ねているのだが。
先日、息子の友達が我が家に遊びにきて庭でひとしきり遊んでいたかと思えば、玄関のチャイムが鳴り、インターホン越しに僕に是非見て欲しいものがある、と。
玄関の扉を開けると、その足元に色形、大小様々な石が整然と並べられていた。
その数60個程だろうか。
聞けば、家の周りの砂利の中からお気に入りの石を見つけてきては、せっせと並べていたようだ。
「この中からどの石が一番いい?」
と聞かれたので、その60個程の石をしげしげ眺め、その中から一番濁りの少ない白が濃い綺麗な石を選んだ。
「わたしはコレ!」
といって、息子の友達が選んだ石は、残土から出てきたコンクリ辺だろうか、砕石がいくつも混ざり固まり形はゴツゴツといびつ、正直綺麗とは言い難いものを手にとってみせるのだった。
不思議に思いその石を選んだ理由を尋ねると、
「珍しいから」と。
ほうほう。
個人で違う”美しい”より多数が羨む”珍しい”は、なるほど、自分の子供時代を思い返しても何かと”珍しい”は正義だったように思う。
レア!レア!
我が家の家の周りには宝がざっくざくだ。