我が家のリビングの床が心休まる日は無い

我が家の床│aruimag

こどもがカーズに夢中だ。
このムーブメントは一度目ではない。定期的にやってくる。

初めてカーズにどっぷりハマったのは、2017年の映画公開時。
新作映画の宣伝の為に地上波放送された過去作を録画したのが始まりだった。

あまりに映画にのめり込むものだから、良かれと思ってTOMICAから発売されている主人公のミニカーをひとつプレゼントしたのだ。

すると、ズブズブと元来の収集癖をいかんなく発揮し、次から次へと車両が増え、ピストンカップやらクレイジーエイトやらの大レースが日夜リビングで繰り広げられるのである。

TOMICAのカラフルで小さな個体はかわいらしくも、その本体は亜鉛合金で生成されずしりと重い。

そこへきて、映画のテーマが”クラッシュ”なんである。

ただ走らせるだけではなく、何十台というカラフルな亜鉛合金同士がぶつかり合い、ひっくり返り、飛んでいく。

忠実再現。

レースが開催される度、床には痛ましいほどの戦いの跡が残る。

この無数のキズ跡が、身長を測る度につけられた柱のキズのように、将来、こども達の小さい頃の姿を思い出させてくれるだろうことを祈りつつ、僕は奥歯を噛み締め涙ながらにレースを見守るのである。

そして、カーズのムーブメントが去ったかと思えば、その合間に定期開催されるのはトーマスプラレールの大レースである。